私有財産とは何か? http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/486.html 投稿者 地には平和を 日時 2010 年 8 月 14 日 22:05:22: inzCOfyMQ6IpM 土地は元々は誰のものでも無かった。 にも関わらず現在では全ての土地が誰の所有か決まっている。 どこかの時点は「ここは私の土地だ。」と宣言したのである。 多くの人々にとって貨幣は労働の結果得たものだ。 しかし、通貨を発行する機関は無から価値を創造するワケでありそれを市場に流通させる際には労働と交換するのではない。 金を借りてその資金で事業を行い利益を得て借金を返し手元に金が残ればそれはその人の私有財産と認められる。 事業をする事も労働ではあるが事業をする為に金を借りるという行為は労働とは普通は看做されないのではないか? このような労働とは看做されない行為が発端となって事業を計画し労働者を雇い利益を得て私有財産を増やす。 この事が資本主義社会では推奨されているワケだ。 無から通貨を作り出した機関が金を貸す事で長けた者が私有財産を創造するのである。 しかし、通貨を発行する機関が貧乏人にただただ金を配る事は事業を行うというリスクを負わずに金を得る事だから泥棒だという批判する人がいる。 つまり、金を借りて私有財産を創造する事は正当だが、ただ貰う事は正当ではないというワケだ。 無から生み出した通貨を流通させる方法についてルールがあるという事だ。 しかし、事業で利益を得るという事は安い労働力で商品を作って高い値段で売っているという事であるから労働力を盗んでいるのだ。 労働力をうまく盗む才覚を持った人間か労働の対価として得た金を節約して貯める事ができた人間か親などから財産を譲り受けた者だけが私有財産を持つ権限を持っているという事だ。 これが現在の支配の根幹だと思う。 通貨を貧乏人に配らないという事が支配の為に是非とも必要な事なのだろうと思う。 すなわち私有財産という概念こそが現在の世界の支配の為の根本概念なのである。 金が無くて自殺する人間がいるという事は私有財産は命よりも上位にあるという事だ。 もし、命こそが宝なのだと思うのであれば無から生み出す貨幣は命を支える為に使われなくてはならない。