TPPで試される輿石幹事長の本当の実力 (読売新聞) - Yahoo!ニュース : TPP で試される 輿石 幹事長の本当の実力 読売新聞 10月19日(水)9時57分配信 民主党の 輿石 幹事長の党運営に注目が集まっている。 幹事長就任から19日で50日。政策論以上に「情」を重視する党運営のスタイルで、最近も衆院選挙制度改革の与野党協議に道筋を付けるなど、「まずまずの船出だ」(党幹部)との評価が多い。党内で賛否が割れている環太平洋経済連携協定( TPP )参加の論議をどう収拾するかで真価が問われそうだ。 輿石 氏が率いる民主党の参院会派「民主党・新緑風会」は18日、福島県二本松市で研修会を開いた。 輿石 氏はあいさつで TPP に言及し、「野田首相を先頭に課題に挑戦し、乗り越えていくことを確認しあいたい」と強調。13日に首相と2人だけで会った際、 首相が「幼い頃、母親に背負われて田んぼに行った。私が農業をダメにすることはない」と語ったことも明らかにした。 ふだん、口酸っぱく「情報管理の徹底」を訴える 輿石 氏が、首相との会談内容をわざわざ公表したのは、首相との連携をアピールするとともに、 TPP 参加で党内をまとめるための「布石」との見方も出ている。 党運営では、 輿石 氏の「情」がうかがえることが多い。 TPP 反対派の急先鋒(せんぽう)・山田正彦前農相が、党経済連携プロジェクトチームの役員に「推進派が多い」と訴えると、直ちに役員構成の見直しを指示。先の臨時国会の会期延長に反発して辞表を提出した松本剛明国会対策委員長代理ら3人に対しては、1か月謹慎という党の規約にない処分を決め、結果的に辞表を撤回させた。 また、2011年度第3次補正予算案の財源となる税外収入の2兆円上積みを巡り、前原政調会長が財務省と対立して厳しい立場に置かれると、 輿石 氏が「上積みしなければ、政調会長の顔が立たない」と政府にハッパをかけ、上積みを実現したとされる。前原氏は周辺に「 輿石 氏の力には頭が下がる」と漏らしている。 首相は 輿石 氏を「おやじと思っている」と語っており、「首相と 輿石 氏の信頼関係が政権の土台だ」(参院幹部)との見方は多い。 一方、衆院の若手からは「常に権力者の味方だ」といった不満が 輿石 氏に対して出